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熱中症とその対策 その1

 先日まで「寒い寒い」と言って手袋をしていたのに,もう「暑い暑い」と上着を脱ぎ始めました.暑くなると気をつけたいのが熱中症ですね.

 まだまだ夏じゃないから大丈夫,と思っていても,熱中症の救急搬送数は5月から増加します.それまでに暑さに慣れておくことも大切な対策です.

Q, 子供とお年寄りに多いのはなぜ?

A, 真夏に裸足でマンホールの上を歩くとどうなりますか? やけどしますよね? 砂浜でもかなり暑い.でも同じように太陽の光にさらされていても,水はそれほど暑くはなりませんよね.

 物には,「あたたまりやすく冷めやすい」ものと,「あたたまりにくく,さめにくい」ものがあります.水は,比較的「あたたまりにくく,冷めにくい」性質があります.

 人の身体の中で,水ってなんでしょうか?一番に思いつくのが血液ですね.では血液がおおい身体の組織ってなんでしょう?

 それは,「筋肉」です.

 筋肉には,多量の血液が流れています.

 子供やお年寄りは,その筋肉の量が,成人に比べると少ないですよね.

 だから,子供やお年寄りは,身体の中の水の量が少なく,「あたたまりやすい」んです.

 お父さんやお母さんの身体と,子供たちの身体は,違いがあります.お母さんが「それほど暑いわけではない」と思っていても,子供たちの身体は温められていることがあります.同じ感覚ではない・・・ということを理解していただければ,まずは第一段階突破です.

 では対策として,どのようにすればいいの?

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