コロナ休止とスポーツ

コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言．

スポーツに対する影響も多々ありますね．

これを機に，日本のスポーツ文化，スポーツ観がダイナミックに変わって欲しいと言う想いがあります．

　スポーツって何だろう？

　スポーツの語源は，ラテン語の「Deportare」であると言われています．意味は「運び去る・運搬する」という意味です．

　これは，日常生活から「離れる」とか「転換する」ということから気晴らし・休養・楽しみといった意味を持つようになります．

　つまり，スポーツは仕事や学業といった日常生活から離れ，誰もが参加して誰もが楽しむことができるというのが，そもそもの意味ということです．

　さて，日本ではこのスポーツが「訓練・鍛錬」を含む「体育」と訳されてしまったことが，第一の不幸と言えます．なぜか「教育」と結びついてしまった・・・．様々な競技の大会は，文部科学省の管轄のもと長年にわたって「教育」という範疇に置かれてきた訳です．3年前に日本スポーツ協会に変わりましたが，その前は日本体育協会でした．

　つまり，少し乱暴に言えば，学校教育と連動したものがスポーツであるというのが，日本におけるスポーツ文化なのです．

　12歳の少年が「全日本選手権予選負けたし，あとは遊びみたいなもん」

　15歳のアマチュアプレーヤー・・・つまり中学3年生が「俺，引退したねん」

　18歳の高校生が，「総体負けたから，サッカー終わった」

　よく聞かれる言葉ですが，私には違和感しかありません．

だって，アマチュアプレーヤーが「引退」って・・・．King KAZでさえ，まだ引退していないのに！

そして何より，「00大会を目指して」でしか，選手たちをスポーツをする理由に導けない人々．

ヨーロッパや南米の強豪国には，育成年代での全国大会というものがありません．存在していた国においても「廃止」されていく傾向にあります．

なぜ？

「価値を見出せないから」

　それよりも，「負けても次がある」「失敗してもまた練習して次の試合に生かせる」リーグ戦を年間サイクルで実施して，「育てる」方が価値があるということです．

　A長尾が，そういったところに身を置かない理由はそこにあります．